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洋裁と型紙の関係 [型紙のこと]

ミシンカフェを開くにあたって、「型紙作成能力」を備えるべきだと考えた。
というのは、それまで10数年、洋裁を趣味にしてきて、型紙づくりに悩まされてきたからだ。
当時の私は、身長157㎝、体重50キロ、バスト86,ウエスト67,ヒップ89と既製品の9号サイズで日本女性の平均的な体型だった。だから、特殊な型紙補正が必要なわけではない。それでも、「型紙付きの洋裁本」で該当サイズの型紙を使っても体に合う服作りが難しかった。
そもそも、実物大型紙のトレースそのものが鬱陶しい作業で、A1サイズの紙に複数の線が交差している中から自分に該当する線を選び出すことにかなりの集中力を要する。無事に選べても、縫い代を付けながら、大きな紙に線を描き直さなければならない。なぜ、CDとかで型紙のPDFデータが付いていないのだろうと不思議だった。「読者はがき」に「型紙データを付録にしてください」と書いたことが何度もある。
そうしたいくつかのハードルを越えて写した型紙なのに、出来上がった服が体に合わない。理由は、作家によって基準となる寸法(原型といいましょうか)が違っているからだ。
当時、洋裁本の世界で、人気があったのは茅木さんを筆頭に4-5名の作家なのだが、彼女たちはもちろん体型が違う。後付けで納得したのだが、やはりご自分の体型を基準に洋服をデザインしておられる。
私が最も「合わない」型紙だった茅木さんの場合、ほっそりというか身体の厚みがあまりない体型で、中肉中背といっても鳩胸体型の私とはかなり違う。
そんなチェックができたのは、茅木さんの本の作品を2着ぐらい作ってからだった。事前に何とかしたい!できるはずだ、という思いだった。
エディトでは、型紙を依頼された場合、「手持ちの型紙でそのまま使えそう」と思っても、細かいところまで寸法を確認している。そして「背中がきれいだな」等、お客様の体型のよいところを表現できる型紙に微調整して販売するようにしている。そうした微調整がなかなか楽しい作業なのだ。(画像はCADの画面)cad画面.jpg
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